米国株(高配当ETF)

【SPDR】SPYDは低コストで高配当ETF

米国高配当ETF SPYD

高配当株ETFと言えば、バンガードの【VYM】やブラックロックの【HDV】が有名ですが、最近では、高配当なETFとしてSPYDに注目しています。

S&P500とは、「ニューヨーク証券取引所」「NYSE American」「NASDAQ」に上場している米国の大企業500銘柄の株価を元に算出される株価指数(インデックス)です。

そんなS&P500指数構成銘柄のうち、高配当利回りの上位80銘柄にほぼ均等に投資している上場投資信託(ETF)で、米国に上場されている人気のETFなのがSPYDです。

本日はSBI証券など日本の証券会社でも購入することできるSPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)という、近年、投資家からの人気を集めているETFについて紹介していこうと思います。

この記事のポイント

  • SPYDはS&P500の中でも配当利回りが高い80個の銘柄に投資していますが、新型コロナウイルスの影響で株価が軒並み下落しています。つまり暴落リスクに弱いETFです。
  • SPYDの投資パフォーマンスは、他の人気のあるETF(VOO、VYM)に劣ることが分かります。
  • VYM】や【HDV】との違いとして、【SPYD】の構成銘柄には、REIT(不動産投資信託)も少し含まれるという点にあります。

SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)はどんな銘柄?

SPYDはS&P500銘柄のうち、米国の高配当80銘柄を均等に投資したETFとなっています。SPYDが投資している80個もの個別銘柄に対し、大体1.16~1.50%ずつ配分しています。

ベンチマークはS&P500高配当指数を採用しています。配当利回りは常に4%を超えており、安定した配当金が大好き日本人投資家には大変なETFとなっており、私もSPYDも投資中です。

SPYDを運用しているのが「State Street」社であり、iシェアーズ、ブラックロック、バンガードと並び、巨大なETF運用会社の1つとして知られています。

そして、高配当で人気のある銘柄としてVYM、HDVと並び、SPYDの投資人口は多いのも特徴的。

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SPYDの基本情報

高配当ETFは手数料が高い商品も多いのですが、SPYDは運用コストが非常に低く、配当利回りが高い80個の個別銘柄に投資しているため、ある程度の分散効果はあります。

運用会社 State Street社
設立 2015年10月22日
株価 25.70ドル
純資産 1,962.78万ドル(約2,100億円)
経費率 0.07%
1株あたりの配当金 0.396ドル
分配金回数 1年で4回
配当利回り 7.44%
権利落ち日 3、6、9、12月(配当金は翌月に支払われる)

SPYDの投資のメリット

  • 3ヵ月おきにリターンの高い配当金を見込めるETFです。
  • 国内の証券会社で簡単に1株でも購入することができます。
  • 80銘柄に分散投資しているため、ETF自体なくなる可能性は低いでしょう。
  • ETFの維持コストが0.07%とわりと低いため、長期保有に向いたETF。

SPYDのデメリット

  • S&P500の中でも利回りの高い銘柄80個に投資しているため、不況が起きるとSPYDも連動して株価が大きく下落します。
  • 歴史が浅いETFであり、増配率は未知数です。
  • 配当利回りが高い銘柄は株価が下がっており、配当よりも株価の値下がりが大きくなる可能性があります。
  • SPYDは上場してからまだ5年しか経過していないため、投資パフォーマンスはVOOやVYMに大きく遅れを取っており、この銘柄に集中投資するのはリスクが高いでしょう。

SPYDの組入れ上位銘柄と業種別比率

SPYDの組入れ上位銘柄

SPYDの投資地域として、アメリカが100%となっています。

SPYDはVYMよりも高配当に特化したETFであり、それだけにデメリットやリスクもあります。

銘柄 保有比率
Gilead Sciences, Inc. 1.64%
L Brands, Inc. 1.58%
AbbVie, Inc. 1.46%
Crown Castle International Corp 1.41%
Iron Mountain, Inc. 1.41%
Duke Energy Corporation 1.41%
Cardinal Health, Inc. 1.38%
Dominion Energy Inc 1.38%
Philip Morris International Inc. 1.38%
Digital Realty Trust, Inc. 1.37%
International Business Machines Corporation 1.35%
Realty Income Corporation 1.35%

SPYDに投資することで、間接的に80個もの銘柄に一括投資することができますが、それらの個別株は不況にめっぽうに弱いのが特徴的。これがSPYDの最大のメリットです。

SPYDのポイント

SPYDの保有率1位のギリアド・サイエンシズは、アメリカ合衆国カリフォルニア州フォスターシティに本社を置く、世界第2位の大手バイオ製薬会社です。

治療薬の発見、開発と商品化を行っており、1987年の創業以来、HIV、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザといった感染症治療のための抗ウイルス剤開発を事業の中心としている優良企業ですね。

その他にも保有銘柄にはエクソン・モービル(XOM)、フィリップ・モリス(PM)、AT&T(T)といった時価総額が大きな企業も含まれており、配当利回り3%を超える銘柄がごろごろ含まれています。

私が投資中の配当利回り6%以上のコールズ(KSS)インベスコ(IVZ)アルトリア・グループ(MO)、IBMも含まれていたりと、SPYDはわりとマイナーな銘柄、大型株も多く含まれています。

SPYDを保有するとあまり個別の企業の株を気にすることなく、個人的には投資を続けていきたいETFだと考えています。

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SPYDの業種別比率

業種 比率
不動産 19.01%
金融 13.94%
エネルギー 12.05%
生活必需品 11.22%
公益 10.63%
ヘルスケア 8.06%
素材 7.43%
一般消費財・サービス 6.46%
コミュニケーション・サービス 6.13%
情報技術 3.67%

上位から順に、不動産・金融・エネルギーで50%弱を占めています。

一方で、情報技術、資本財の割合は、S&P 500と比較してかなり低くなっていますね。

SPYDの配当金の推移

SPYDが設定されたのは2015年10月のため、今のところは配当利回りは7.44%とかなり高配当です(2020年3月時点)。

年4回の配当で、配当月は、3・6・9・12月となります。権利落ち日までSPYDを購入すれば翌月には配当金を貰うことができます。

2017年は減配となっていますが、2018・2019年は増配傾向で、2019年の増配率は7.9%となっています。

権利落ち日 1株あたりの配当金
2020年03月27日 0.396187ドル
2019年12月20日 0.49717ドル
2019年09月20日 0.447676ル
2019年06月21日 0.461955ル
2019年03月15日 0.339422ドル
2018年12月21日 0.44335ドル
2018年09月21日 0.45071ドル
2018年06月15日 0.376101ドル
2018年03月16日 0.348771ドル
2017年12月15日 0.244045ドル
2017年09月15日 0.398982ドル
2017年06月16日 0.244045ドル
2017年03月17日 0.398982ドル

SPYDに投資した場合、過去にもらえた合計の配当金は下記の通りとなります。

2019年 1.74ドル
2018年 1.61ドル
2017年 1.42ドル
2016年 1.51ドル

SPYDの株価について

SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)

2020年2月には世界を震撼させた新型コロナウイルスの影響により、SPYDの株価は39ドルから27ドルに一気に12ドルも急落もしており、配当利回りはななななんと7%にも達しています。

VYMやVOOに比べると、SPYDの配当利回りはずば抜けて高配当ですね。

その理由として、SPYDが投資しているセクターの中でも原油、金融関連の株が新型コロナの影響で軒並み下落しています。そこでSPYDはその影響を受けています。

例えば、SPYDのポートフォリオに入っている石油メーカーのエクソン・モービル(XOM)の株価が年初に比べると40%以上も下落しており、配当利回りも一気に8%まで高まっています。

そうした中で、SPYDも相対的に下落し、配当利回りが上昇している状態です。

まとめると、日本人投資家に人気のあるETFとしてVOOやVYMに比べると、SPYDの暴落が一番目立っており、今ならSPYDを安値で購入ができるチャンスかも知れません。

VOOやVYMとの比較について

SPYDに含まれている銘柄は、VOOやVYMといった他のETFにもそのまま含まれています。例えばこちらの個別銘柄が挙げられます。

SPYDは上場してから5年しか経過していませんが、投資リターンは-0.19%のため、対するVOOは175%のリターン、VYMは102%といった好成績を残しています。

VOOやVYMに投資されている方は、わざわざ新規にSPYDに投資しなくても良いと考えていますが、配当を重視したい方はSPYDの方がおすすめできるかも知れません。

ただし、前項に述べたように、新型コロナウイルスのような不況に対する耐性が低いので、投資の際は安値で買い、余剰資金の範囲内でするのが良いと思います。

SPYDの投資のポイント

  • 米国ETFの全体の投資金額のうち、25%までに収めると良いでしょう。
  • 投資する場合はドルコスト平均法で株価が低い時に買うのが良いでしょう。
  • VOOやVYMに既に投資中であれば、特にSPYDには投資しなくても大丈夫そうです。
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個人投資家
ねるねる
30代リーマン、システムエンジニアをやりながら米国株と日本株を日々研究する個人投資家。