米国株(個別で高配当)

【米国株】AT&Tの配当利回りは適正か?

AT&T(T)

AT&T(NYSE:T)は同業でライバルのベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)と並ぶ大手の米国通信企業です。

AT&Tは1株あたりの価格が30ドルと比較的安く、配当利回りは執筆時点で6.9%もある高配当株です。

高配当株はその名の通り、高い配当を投資家に還元する一方で減配リスクを常に抱えています。配当利回りが高い銘柄ほど、リスクもその分高いことを理解しておく必要があります。

本記事ではAT&Tの配当利回りについて適正かどうか分析し、並びにAT&Tに投資する際に注意べきポイントについてお伝えしていきます。

  • AT&Tは米国大手の通信企業で時価総額は22兆円と世界時価総額ランキング30位です。
  • 対する同業でライバルのベライゾン・コミュニケーションズは時価総額25兆円(ランキング20位)のため、市場はAT&Tよりもベライゾンを支持している傾向です。

AT&Tの配当利回りが適正かどうか

AT&T(T)

AT&Tの配当性能が適正かどうか簡単に分かる方法があります。

それは同社の配当性能について調べることです。AT&Tの配当性能を把握することで、会社にどの程度の配当支払いの余裕があるかどうか知ることができます。

配当利回りが低い企業か、配当支払いをしない会社ほど、キャッシュフロー(現金)を確保するようにしています。それに対し、AT&Tは利回り6%もあります。

AT&Tは1株あたり、0.52ドルを3ヵ月おきに投資家に支払っています。そのため、年間配当は1株あたり0.52×4 = 2.08ドルとなります。

AT&Tの過去の配当金支払いの履歴について、こちらのサイトで見ることができます。

https://usa-kabu.com/stock/detail?ticker=T

AT&Tの年間のEPS(1株あたりの利益)は2020年に至っては予想として、3.2~3.4ドルとされています。2019年のEPSは3.6ドルだったため、利益が減少していることが分かります。

年間配当の合計額をEPSの数字で割ると、その会社のペイアウト率が把握できます。一般的にペイアウト率は60%未満が良好とされており、75%を超えてくると危険にさらされていることが分かります。

高配当株に投資する際はペイアウト率、利益の動向に注視する必要があります。配当利回りだけで判断してしまうと、会社が困難な状況に陥ると配当の安全性が下がるからです。

ペイアウト率の計算

( 1株あたりの年間配当額 ÷ 年間のEPS ) × 100

AT&Tの場合、2.08ドル(年間配当額)を3.2ドル(年間EPS)で割ると65%という数字です。

AT&Tは連続増配年数36年の企業であるため、経営者としては今後も増配を続けていきたいところですが、2020年に至っては新型コロナのパンデミックの影響で利益は減少しています。

もしAT&Tが財政難に陥った場合、減配や配当が見送られるケースがあるかも知れませんが、今のところはギリギリ大丈夫といったところでしょう。

AT&Tとベライゾン・コミュニケーションズとの比較

ベライゾン(VZ)とAT&T(T)の比較

ベライゾン・コミュニケーションズはAT&Tと並ぶ大手通信企業で、AT&Tよりもいち早く携帯端末向け5Gサービスを展開しています。

遅れながらもAT&Tも2019年12月に携帯向け5Gサービスをスタートしており、米国の携帯市場はこの2社だけで70%以上のシェアを誇ります。

こちらの記事では、AT&Tとベライゾンとの比較について詳しく解説していますので一度チェックしてみてください。

ベライゾン(VZ)とAT&T(T)の比較
【米国株通信会社の比較】AT&T(T)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)はどっちに投資するべきか【米国株通信会社の比較】AT&T(T)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)はどっちに投資するべきか...

ベライゾンの配当利回りは4.16%とAT&Tに比べると低いものの、配当性能はAT&Tよりも健全です。その理由として、こちらのペイアウト率をご覧ください。

  • 年間予想EPS(1株あたりの利益):4.6ドル
  • 1株の合計配当:2.46ドル
  • ペイアウト率:53%

ベライゾンのペイアウト率は53%とAT&Tに比べると、配当性能は健全であることが分かります。つまり、ディフェンシブな投資家はAT&Tよりも、ベライゾンに投資した方が安定した配当を貰うことができます。

企業が抱える長期負債額(借金)においても、ベライゾンの方がAT&Tよりも少ないため、配当目的で投資を考えている場合はベライゾンを専行した方が良いでしょう。

  • AT&Tは新型コロナウイルスの影響で広告収入や映画上映の延期などで収益は低下していますが、新型コロナが落ち着いたら利益は増え、EPSも上がる可能性はあります。
  • 現在のAT&Tの株はリーマンショックに近い水準まで下落していますが、底をついた可能性があり、安値で購入ができるチャンスでもあります。
  • ベライゾンは着実に緩やかな成長を続けるかもしれませんが、ディフェンシブで配当利回りが高いバリュー銘柄です。
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参考になる書籍を紹介
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30代リーマン、システムエンジニアをやりながら米国株と日本株を日々研究する個人投資家です。米国株ブログは2019年8月頃スタート。