米国株(個別で高配当)

【米国株通信会社の比較】AT&T(T)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)はどっちに投資するべきか

ベライゾン(VZ)とAT&T(T)の比較

日本には携帯通信会社としてNTTドコモやソフトバンク社があるように、米国には大手通信会社の上位2社にはAT&T(T)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が存在します。

ベライゾンとAT&Tの時価総額はそれぞれ近いということもあり、まるで姉妹みたいな企業です。両社に1口でも投資することで、3カ月に配当金を貰うこともできます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機の最中であっても携帯電話やネット回線は解約されにくいことを考えると、通信大手のベライゾン(NYSE:VZ)は比較的リスクの低い銘柄と言えるでしょう。

今日の記事ではベライゾン・コミュニケーションズとAT&T(T)の売上高、事業内容と負債を分析してどの銘柄に投資するべきか、について紹介したいと思います。

ベライゾン(VZ)とAT&T(T)の紹介

verizon AT&T

ベライゾン・コミュニケーションズ(verizon NYSE:VZ)とAT&T(NYSE:T)は米国大手の通信企業であり、配当利回りは互いに4%を超える高配当銘柄です。

ベライゾン(VZ) AT&T(T)
株価 56.16ドル 30ドル
配当利回り 4.30% 6.8%
時価総額 24兆円(世界20位) 22兆円(世界24位)
有利子負債 110,373,000千 163,143,000千
S&P信用格付け BBB+ BBB
長期債務 1,000億円 1,500億円

表を見ると、配当利回りはAT&T(T)はベライゾンを上回るものの、それ以外の項目は全てベライゾンが良い数字を出しています。

ベライゾンは着実に緩やかな成長を続けるかもしれませんが、ディフェンシブで配当利回りが高いバリュー銘柄です。

対するAT&Tは配当利回りが魅力ですが、負債額はベライゾンを上回るため、リスクを取ってリターンを求める投資家には注目の銘柄です。

ベライゾンとAT&Tの5Gの比較

ベライゾンは2019年4月3日にモバイル5Gサービスの提供を開始しており、「世界初」として発表しています。

対するAT&Tは2019年12月に本格的に5Gサービスの提供を開始しており、これまでベライゾンに失われた客を取り戻す計画を遅れてスタートしています。

調べてみると、5Gの通信速度はAT&Tの方が全米キャリア1位とベライゾンよりも高速であり、毎月の支払料金もベライゾンよりもわずかに下回るようです。

それに各キャリアに加入することで、得られる特典もそれぞれ異なります。

ベライゾン(VZ) AT&T(T)
携帯料金 毎月70ドル 毎月65ドル
特典 250ドルのベライゾンのギフトカード 250ドルのAT&Tポイントカード

ベライゾンとAT&Tの売上高とEPS

売上高

売上はベライゾンよりもAT&Tの方が高いです。携帯電話加入者数は不況の影響を受けることなく毎年伸びており、5Gの需要が高まる今の時代では両社の寡占状態は続くこととなります。

ベライゾン AT&T
2019年 131,868,000千 181,193,000千
2018年 130,863,000千 170,756,000千
2017年 126,034,000千 160,546,000千
2016年 125,980,000千 163,786,000千

EPS(1株あたりの利益)

EPS(イーピーエス、Earnings Per Share)は1株あたりの純利益を示しており、数字が高ければ高い程良いです。

企業の収益力を判断する際に活用されており、EPSの数値が高いほどその企業の収益力が高いと見ることができ、EPSの数値が低いときは企業の収益力も低いと判断することが多いです。

ベライゾンとAT&TのEPSを比較してみると、直近5年ではベライゾンはAT&Tよりも1株あたりの利益は軽く上回っており、収益がAT&Tよりも高いことが分かります。

ベライゾン AT&T
2019年 4.66ドル 1.90ドル
2018年 3.76ドル 2.85ドル
2017年 7.37ドル 4.77ドル
2016年 3.22ドル 2.10ドル
2015年 4.38ドル 2.37ドル

つまり、市場はAT&Tよりもベライゾンを評価しており、過去の記録を見るとベライゾンは良い決算となっています。

過去の決算は未来を予測するものではないので、今後のことを考えるとAT&Tは業績は改善され、株価の値上がり率はベライゾンを超える可能性もあります。

ベライゾンとAT&Tの株価の比較

ベライゾンとAT&Tの株価の違いとして、ベライゾンは2010年には株価が25ドル付近を推移して、10年以内に株価が2倍以上になっていることに対し、AT&Tは10年前の25ドルに対し、現在は30ドルを推移しているため、わずか1.2%の上昇です。

  • ベイラゾン・コミュニケーションズ(verizon)の株価
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)

ベライゾンも当初はAT&Tと同様の戦略をとり、ヤフーとAOLを買収しOathという子会社を設立しました。

しかし、ベライゾンはOath をベライゾンメディアと名前を変更した後は、メディア関係への投資を行わず、5Gへの投資に重点を置いています。

マーケットはベライゾンのアプローチを支持しているようです。過去10年間で、ベライゾンの株価は112.2%も上昇しました。

  • AT&T(T)の株価
AT&T(T)の株価

AT&Tは年々、有利子負債額が増えているため、その負債額は約1,500億円を超えているのに対し、ベライゾンの有利子負債額は1,000億円です。そのため、S&P信用格付けの評価はベライゾンの方がAT&Tよりも高いです。

AT&Tはこれ以上、自社の債務を増やさないよう、衛星TVサービスのディレクTV売却して借金返済する可能性があります。

連続増配年数30年と配当貴族な銘柄であるため、もしAT&Tが増配ストップしてしまうと株価は低迷しかねないため、AT&T側としては業績を伸ばして市場からの信頼を得るために様々な取り込みをしてくると見ています。

AT&Tは5G以外にも投資を広げています。

近年、コンテンツビジネスで市場シェアを獲得するのを狙い、ディレクTVとタイム・ワーナーを買収しました。

しかし、衛星放送のディレクTVの価格は、ストリーミングサービスよりも割高です。

また、AT&Tのコンテンツ子会社であるワーナーメディアは、ネットフリックスやディズニーとの厳しい競争に直面しています。

まとめ

本日はベライゾンとAT&Tの違いについて紹介しました。

AT&Tは遅れながらもベライゾンより後から5Gサービスを展開しており、高速な通信サービス、ベライゾンよりも下回る価格帯を設定しているため、電話加入者数も増えていることで成長見込みはベライゾンを超える可能性があります。

しかしながら慎重な投資家はベライゾンを選考した方が良いと判断しており、リスクを取って配当利回りを重視したい投資家にはAT&Tは一つ投資対象であることが分かります。

  • AT&T(T)はベライゾンよりも負債額が大きいため、リスクはAT&Tの方が高いです。そのため、配当を維持するためにもこれ以上に負債額を増やさないよう、衛星TVサービスのディレクTVを売却する可能性があるとされています。
  • ベライゾンはAT&T(T)よりも配当性能な健全であり、ディフェンシブな銘柄だと言えます。
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参考になる書籍を紹介
個人投資家
ねるねる
30代リーマン、システムエンジニアをやりながら米国株と日本株を日々研究する個人投資家です。米国株ブログは2019年8月頃スタート。