米国株(個別で高配当)

【米国株動向】エクソン・モービル(XOM)の減配に注意せよ

エクソン・モービル(XOM)

エクソン・モービル(NYSE:XOM)は米国における大手石油メジャー企業であり、配当利回りは高く増配年数も30年超えていることから高配当株投資家にとっては人気のある銘柄です。

2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、外出規制の影響で石油の需要が減ったり、世界情勢の影響で原油価格の暴落などでエクソン・モービルの業績は悪化しています。

同業者でライバルのロイヤル・ダッチ・シェルというオランダの企業は第二次大戦以降、昨年まではずっと増配を繰り返していましたが、今年は新型コロナのパンデミックの影響を受けて50年振りに配当を減配しています。

石油・エネルギー生産する企業で資本力がないところは次々と倒産しているケースもあり、エクソン・モービルは配当支払いの減配の窮地に立たされています。

本記事では、エクソン・モービルが配当を減配する可能性があることについて、お伝えしていきます。

エクソン・モービル(NYSE:XOM)はこんな企業

  • エクソン・モービルは時価総額19兆円と世界企業ランキング40位であり、投資すると年間で4回ほど配当金を貰うことができます。
  • 2020年は今のところ増配の発表はありませんが、8月は権利落ち日あたりには何かと告知がありそうです。
  • 執筆時点のエクソン・モービルの配当利回りは8%のため、債券よりも投資リスクがあることを認識しなければいけません。
  • エクソンモービルが株価が低迷してる状態で数四半期にわたって現在の利回りで配当を支払い続けると、配当を維持するのは難しくなります。

エクソン・モービルは配当利回りが高いので減配に警戒するべし

エクソン・モービル(XOM)

エクソン・モービル(XOM)は石油・オイルの生産企業の中でも、配当利回りは2020年8月18日時点で8%とぶっちぎり高く、同業他社よりも利回りは圧巻です。

ライバル会社といえば、ロイヤル・ダッチ・シェルの他、シェブロンがあります。シェブロンはエクソンに比べると利回りが5%とやや劣りますが、それでもなお配当利回りは魅力的です。

エクソン・モービルの配当利回りは高い原因について、こちらの株価のチャートをご覧ください。

エクソン・モービル(XOM)

https://usa-kabu.com/stock/detail/?ticker=XOM

エクソンの株価は2013年の高値となる100ドルを付けて以来、年々下落トレンドが続いており、2020年4月の新型コロナウイルスや原油安の影響により、最大で30ドル近くまで大きく下落しています。

年月 株価
2020年3月18日 33.12ドル
2019年8月15日 67.65ドル
2016年12月13日 92.58
2014年7月23日 104.63
2010年10月04日 60.15ドル

2020年のエクソン・モービルの最安値となる33ドルはリーマンショックを超える下落となり、一時、配当利回りは11%まで急上昇することが起きていました。

同業他社よりも配当利回りが高いエクソン・モービルの株式は、その配当にリスクがあることを示しています。

理由として、配当利回りが高い企業ほど、平行してリスクも上がるからです。

同業者他社のロイヤル・ダッチ・シェルが配当利回り4%あるのに対して、現在のエクソン・モービルは倍近くあります。

ロイヤル・ダッチ・シェルは戦後初となる減配を発表しましたが、減配の前は一時的に10%を超えており、一見配当利回りは魅力的に思われがちでした。

エクソン・モービルは減配する可能性があるのか

エクソン・モービル(XOM)が減配する可能性がある

エクソン・モービルの配当が危険にさらされているかどうか、どのような情報で判断するかというと、一番簡単な方法として、同社の配当性能を調べることです。

一般的に配当が薄い企業や(例:アップル、マイクロソフト)、配当自体を支払わない企業は配当を抑える分、その企業の「キャッシュフロー」を確保するようにしています。

キャッシュフロー(企業が自由に使うことができるお金)をたくさん貯めておくことで、新しい事業を始めるための資金として利用したり、研究開発や他の企業の買収にも使うことができます。

今年の第1四半期と第2四半期ではエクソン・モービルは連続で業績赤字を発表しています。

高い赤字を経常しているにも関わらず、エクソン・モービルは高い配当をペイアウトすることで、キャッシュフローが薄れてしまい、配当性能が落ちると考えているからです。

なお、エクソン・モービルのフリーキャッシュフローの推移はこのようになっています。

日付 フリーキャッシュフロー(億ドル)
2020-06-30 -4,088.00
2020-03-31 329.00
2019-12-31 5,355.00
2019-09-30 5,707.00
2019-06-30 2,913.00
2019-03-31 3,139.00
2018-12-31 16,440.00
2018-09-30 13,927.00
2018-06-30 8,023.00
2018-03-31 5,170.00
2017-12-31 14,664.00
2017-09-30 11,754.00
2017-06-30 9,132.00
2017-03-31 5,283.00

2019年までは黒字決算を経常していますが、2020年は業績を大きく崩してしまい、2021年はEPS(1株あたりの利益)がしばらく上がらないというアナリストの予測があります。

そのため、第3四半期、第4四半期の結果次第で赤字が改善されないならば、ひょっとしたらエクソン・モービルは37年もの増配に終止符を打つ可能性があるかも知れません。

増配に終焉を迎えてしまうと、さらに株価は下がる可能性も危ういところです。

もし増配をストップしてしまうと、配当貴族の地位を失い、株価は低迷する可能性があるので、エクソン・モービルの第3四半期の決算には注目する必要があります。

エクソン・モービル(XOM)に投資する際にリスクを理解する

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業績悪化の中、エクソン・モービルは高い配当を投資家に還元しているので、株主還元を第一に考えている企業だと考えています。

エクソンのCEO曰く、今年はしばらく設備投資を控え、投資家に配当を維持する考えがあるからです。

ただし、新型コロナは完全に収束している訳でもなく、世界情勢の影響で原油価格は変動する理由から、同社の株価は回復するのに時間がかかると見ています。

そのため、オイルメジャー企業に対する投資は、今の段階では下手すると債券よりもリスクがありますので、エクソン・モービルへの投資の際は減配リスクがあることを認識しておく必要があります。

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30代リーマン、システムエンジニアをやりながら米国株と日本株を日々研究する個人投資家です。米国株ブログは2019年8月頃スタート。