米国株(個別で高配当)

AT&T(T)の投資や配当リスクについて

AT&T(T)

米国株の中でも、時価総額10兆円以上、並びに配当利回り7%を超える銘柄であり、投資家の間で人気株の一つとして挙げられるのはAT&T(NYSE:T)です。

同社はアメリカで携帯・通信事業を営む全米2位の大企業であり(1位はベライゾン・コミュニケーションズ)、近年はディレクTVという衛星放送の収益悪化で業績は悪化しており、新型コロナのロックダウンの影響でAT&Tの株価は低迷しています。

AT&T(T)の株価

チャートをご覧の通り、AT&T(T)は2019年頃、株価は29ドルから40ドル付近まで約25%上昇していますが、2020年は新型コロナウイルスの影響などで収益は悪化しており、第1・2四半期は赤字決算を発表したことで、株価は安値付近を推移しています。

2020年5月頃、ネットフリックス、アマゾンプライム、ディスニーチャンネルなどの有料配信に対抗すべく、HBOMaxの配信を開始しました。

今のところ、日本国内ではHBOMaxのサービス開始はしていませんが、月額価格はAT&T以外の利用者では15ドルと高めで設定されているためか、ひょっとしたら大きな収益は見込めないのかも知れません。

AT&T(T)の特徴としてまず思い浮かぶのが増配36年という記録を持ち、「配当貴族」の地位を保持しています。

同社の高い利回りに惹かれ、配当目的で投資している個人投資家は多くことでしょう。

筆者もわずかながらもAT&T(T)にはインカムゲイン目的で投資していますが、気になるのはAT&Tの配当金の安全性です。

配当目的で保有する銘柄は業績が良好である必要があり、キャッシュフローもしっかりしている必要があります。

本記事では、AT&T(T)に投資していくうえで、同社の配当や業績が安全かどうかチェックしていきます。

AT&T(T)の財務リスクについて

IBM

私がAT&T(T)の投資リスクや業績の評価について、参考にしたサイトはこちらです。

https://dividendvaluebuilder.com/

本記事では上記サイトの結果に基づいて解説しています。

投資リスクの評価についてAから始まり(最高ランク)、Eで終わります(最低ランク)。

AT&T(T)の投資リスクは残念ながら、米国アナリストよりDランクといまいちな判定をされているようです。各ランクの評価についてこちらで解説しています。

Aランク

Aランクに認定された企業のバランスシートはしっかりしており、収益の質が高く、ビジネス環境が良好で、質の高い企業であることを示します。

Bランク

Aほどではないが、バランスシートが良好で、収益の質が高く、ビジネス環境が安定している企業を示します。

Cランク

十分なバランスシート、少なくとも平均的な収益の質、および適度に安定したビジネス環境を備えた企業を示します。

Dランク

バランスシートは良好な状態にあるが、その安定性と長期的なリスクに影響を与える可能性のある問題がある会社を示します。AT&T(T)はDランクという思ったよりも低い評価になっています。

Eランク

安定性と長期的なリスクに影響を与えている重大な問題を抱えている企業を示します。

AT&T(T)配当の評価について

AT&T(T)

配当の評価は投資リスクと同じようにAが最高ランクであり、最低ランクはEです。

AT&T(T)の配当の評価についてこのようになっています。

Dランク

各種配当ランクの説明

Aランク

Aランクは最高の評価であり、減配の可能性が非常に低いことを示します。

この格付けは、強力なバランスシート並びに優れた配当履歴を持つ企業のことを指します。

Bランク

Bランクは配当性能は良好であり、減配の可能性が低い企業のことを示します。

Cランク

Cランクは減配の可能性は比較的低い企業のことを示します。

Dランク

Dランクは将来的にの配当支払いに関して、考慮すべき問題があることを示します。

Eランク

Eランクは減配リスクが高い企業のことを示します。

AT&T(T)の配当性能について

AT&Tは1株あたり、0.52ドルを3ヵ月おきに投資家に支払っています。そのため、年間配当は1株あたり0.52×4 = 2.08ドルとなります。

AT&Tの過去の配当金支払いの履歴について、こちらのサイトで見ることができます。

https://usa-kabu.com/stock/detail?ticker=T

AT&Tの年間のEPS(1株あたりの利益)は2020年に至っては予想として、3.2~3.4ドルとされています。2019年のEPSは3.6ドルだったため、利益が減少していることが分かります。

年間配当の合計額をEPSの数字で割ると、その会社のペイアウト率が把握できます。一般的にペイアウト率は60%未満が良好とされており、75%を超えてくると危険にさらされていることが分かります。

高配当株に投資する際はペイアウト率、利益の動向に注視する必要があります。配当利回りだけで判断してしまうと、会社が困難な状況に陥ると配当の安全性が下がるからです。

ペイアウト率の計算

( 1株あたりの年間配当額 ÷ 年間のEPS ) × 100

AT&T(T)の場合、2.08ドル(年間配当額)を3.2ドル(年間EPS)で割ると65%という数字です。

AT&T(T)の弱点について

米国株】AT&Tの配当利回りは適正か?|ねるねるの米国株投資

AT&T(T)はライバルのベライゾン・コミュニケーションズとは対照的で、多くの借金を抱えている企業です。

ただし、過去にTimerWarner、ディレクTVなどの買収していることにより、AT&T(T)が保有している資産は多いです。

AT&Tは過去にTimeWarnerの合併により、同社の負債が増加し、会社の貸借対照表を注意深く監視する必要があります。

今後は負債の返済をしていく必要があり、高い配当を投資家に継続して還元していくためには、間違いなくディレクTVの売却は必要になることでしょう。

最後に

今や携帯電話は生活に欠かすことのできない必需品です。

AT&T(T)はライバルのベライゾン・コミュニケーションズと並び、米国では携帯電話の大手企業です。

衛星放送のディレクTVで契約者数が減少する一方で、経営陣は動画配信サービスのHBOおよびHBOマックスを合わせた契約者数で2025年までに現在の2倍となる約8,000万人の獲得を目指してますので、今後のAT&Tの業績には要注目しています。

現在のAT&T(T)の配当利回りは7%と高水準で一見、魅力的に見えがちですが、市場はベライゾンを支持する声が多いため、過剰な投資は控えるべきでしょう。

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参考になる書籍を紹介
個人投資家
ねるねる
30代リーマン、システムエンジニアをやりながら米国株と日本株を日々研究する個人投資家です。米国株ブログは2019年8月頃スタート。