米国株(個別で高配当)

【米国株決算】IBMの最新決算情報と今後の株価の推移

IBM

IBM (NYSE:IBM)はインターナショナル・ビジネス・マシーンズというアメリカに本社を置くアメリカの大手IT企業です。

主にコンピュータ関連製品とITコンサルティング事業を民間法人や公的機関に対して展開しています。

現在世界の170ヵ国以上で事業を展開しており、その事業はグローバル・テクノロジー・サービス、グローバル・ビジネス・サービス、ソフトウエア、システム、金融で構成されています。

またIT業務の外部委託やソリューションの提供、システム・サーバーの販売などを手掛けています。

本記事ではIBMの最新決算である2020年第2四半期決算の情報と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前におけるIBMの株価等のデータ

IBMは2020年第2四半期決算を7/20の引け後に発表しましたので、発表直前である7/20における同社株価の値動きについて見ていきます。

7/20の始値は126.00ドルであり、その後日中はやや上昇し、終値は126.35ドルとなっています。

続いて同社株価の今までの値動きについて概観していきます。

2000年頃に初めて100ドルを超え、その後は100ドル前後の横ばいで推移していましたが、2013年頃に再び上昇し、200ドル前後の高値を付けました。

その後はやや下落傾向にあり、現在の125ドル前後となっています。

コロナショックの際は150ドル前後から一時100ドル前後まで下落しました。

したがって現在の株価はコロナショックの際の50%ほどしか回復しておらず、NYダウ平均株価と比較してもその回復率はやや低いと言えます。

IBMはNYダウ工業株30種平均とS&P500の構成銘柄の一つであり、7/22時点での時価総額は1137億ドルとなっています。

またIBMは高配当銘柄としても知られていますので、同社の直近の配当実績について見ていきます。

日付は権利落ち日を記しています。

2020/05/07…配当:1.63ドル( 配当利回り:5.41%)
2020/02/07…配当:1.62ドル(配当利回り:5.20%)
2019/11/07…配当:1.62ドル(配当利回り:4.67%)
2019/08/08…配当:1.62ドル(配当利回り:4.78%)
2019/05/09…配当:1.62ドル(配当利回り:4.31%)

コロナショック後にありながら、2020/05/07権利落ち日分では配当の増配を行っています。

前四半期の決算では純利益こそ20%超の減少となっていたものの、売上高は3%ほどしか減少しておらず、またこのような状況下であってもしっかりと株主に還元していこうという意識が見られます。

1996年以降は連続増配となっており、その年数は24年間に相当します。

配当性向を見てもまだ増配余力があり、今後もさらなる増配が期待できると言えるのではないでしょうか。

IBMの最新決算情報

概要

IBMが2020/7/20に発表した2020年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

売上高…181.23億ドル(前年同期比5.4%減)
純利益…13.61億ドル(前年同期比46.5%減)
希薄化後一株当たり純利益…1.52ドル(前年同期比45.9%減)

また前四半期の決算である、2020年第1四半期決算の概要は以下の通りです。

売上高…175.71億ドル(前年同期比3%減)
純利益…11.75億ドル(前年同期比26%減)
希薄化後一株当たり純利益…1.31ドル(前年同期比26%減)

第2四半期決算における売上高は前年同期から5.4%減少した181.23億ドル、純利益は前年同期から46.5%減少した13.61億ドルとなっています。

第1四半期決算よりも第2四半期決算の方が前年同期比ベースだと業績が悪化しており、減少幅は拡大していますが、売上高、純利益の数字は今四半期の方が高くなっています。

この決算を発表するにあたって同社が発信したメッセージは以下の通りです。

このような激動の時代に慎重な財務管理を行ってことで(前四半期から)売上総利益率を拡大し、強力なフリーキャッシュフローを生み出し、流動性を向上することができました。

当社には事業への投資を継続し、配当政策を通じて株主の皆様に価値を還元するための財務上の柔軟性があります。

売上高に占める純利益の割合は前四半期が6.7%であったのに対し、今四半期は7.5%となっており、コメント通り売上総利益率は拡大しており、配当もこのような状況にありながら増配を行っていました。

またアナリストらによる第2四半期決算の事前予想は売上高が174.2億ドル、non-GAAPベースの一株当たり利益が2.08となっており、実績は売上高が181.2億ドル、一株当たり利益(non-GAAPベース)が2.18ドルとなっていましたので、市場予想よりも高くなっていました。

詳細

続いて同社決算をセグメント別に見てきます。

セグメント別の売上高実績は以下の通りです。

クラウド&ソフトウエア…57.48億ドル(前年同期比3.3%増)
グローバル・ビジネス・サービス…38.90億ドル(前年同期比7.3%減)
グローバル・テクノロジー・サービス…63.16億ドル(前年同期比7.6%減)
システム…18.52億ドル(前年同期比5.6%増)
グローバル・ファイナンシング …2.65億ドル(前年同期比24.5%減)
その他…0.50億ドル(前年同期比89.1%減)
総売上高…181.23億ドル(前年同期比5.4%減)

前年同期比ベースで売上高が増加しているセグメントは、クラウド&ソフトウエアとシステムの2部門だけであり、その他の部門は売上高が減少しています。

セグメントの業績は主に同社のハイブリッド・クラウド・プラットフォームの採用が拡大していることを反映していました。

クラウド&ソフトウエア(Cloud & Cognitive Software)(Red Hat、コグニティブ・アプリケーション、トランザクション・プロセッシング・プラットフォームを含むクラウド&データ・プラットフォームを含む)における売上高は、前年度期から3.3%増加した57.48%となっています。

クラウド&データ・プラットフォームは、Red Hatを筆頭に29%増の成長を達成しました。

総じてクラウドにおける収益は2倍以上増加しています。

グローバル・ビジネス・サービス(Global Business Service)(コンサルティング、アプリ―ケーション管理、グローバル・プロセス・サービスを含む)の売上高は前年同期から7.3%減少した38.90億ドルとなっています。

要因としてはアプリケーション管理とコンサルティング業務の減少などが挙げられます。

グローバル・テクノロジー・サービス(Global Technology Service)(インフラストラクチャー&クラウド・サービス、テクノロジー・サポート・サービスを含む)の売上高は、前年同期から8%増加した63.16億ドルとなっています。

システム(System)(システム・ハードウエアおよびオペレーティング・システム・ソフトウエアを含む)の売上高は、前年同期から5.6%増加した18.52億ドルとなっています。

グローバル・ファイナンシング(Global Financing)(ファイナンスおよび中古機器販売を含む)における売上高は、前年同期から25%減少した2.65億ドルとなっています。

また同社の今四半期におけるフリーキャッシュフローは23億ドルとなっています。

決算発表後におけるIBMの株価の推移

IBMは7/20の引け後に決算を発表しましたので、決算発表翌日である7/21における同社株価の値動きについて見ていきます。

前日終値である126.35ドルに対して7/21の始値は130.92ドルとなっており、3.6%ほど上昇しています。

しかしながら寄り付き直後から同社株価は再び前日終値の水準まで下落しています。

7/21の終値は126.08ドルとなっており、前日終値からやや落ち込んだ状態で引けました。

同社株価が一時的に上昇した要因としては、アナリストらによる事前の業績予想を上回る決算内容であったことや、軟調な業績推移を続けている同社が再び返り咲くために注目されていたクラウド事業が大幅に伸長したことなどが挙げられます。

同社は軟調な業績推移をしており、クラウド事業が同社業績を再び向上させることができるのかどうかに大きな注目が集まっていました。

新型コロナウイルス感染症の影響などもありクラウド事業が伸長し、コロナ収束後においても顧客が同社のクラウド・サービスを利用し続ければ、同社の業績が再び向上する日が来る可能性は十分あると言えるのではないでしょうか。

今後の株価の推移は同社の業績に左右されると言え、その業績を左右するのはクラウド事業であると言えるでしょう。

今後どれだけクラウド事業を拡大させていけるのかどうかに注目が集まります。

参考元:IBM REPORTS 2020 SECOND-QUARTER RESULTS

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参考になる書籍を紹介
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30代リーマン、システムエンジニアをやりながら米国株と日本株を日々研究する個人投資家です。米国株ブログは2019年8月頃スタート。